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2007年 08月 26日
淳 今日から、不定期ですが私たちが住宅の設計で考えていること、意識していることを二人の対話で少しずつですが記していこうと思います。まずは「庭」についてです。東京近郊で依頼される仕事の多くは、広さに余裕のある敷地は多くないですね。
靖夫 そうだね。私が設計を始めた頃は広い庭があり、そこそこの大きさの家が建つ広さの敷地が一般的だった。まだ都市に人が集まることが加速していない時代だったんだね。私の恩師である清家清の世代はそうでした。だから、窓を開放的にしても広い庭があるおかげでプライバシーを損なわれることがなかった。それが、人の集中と共に敷地の大きさが徐々に小さくなって、いわゆる「都市型住宅」と呼ばれるような大きさになった。 淳 相続の問題もあるのでしょうが、いわゆる旗竿状に分割されている敷地はイメージしやすいです。そうすると、広い庭がとれる恵まれた条件の場合はともかく、敷地の大きさによって庭のあり方、そこに面する部屋のあり方も従来のつくり方のままではいけないです。隣家と軒を接するような「都市型住宅」では、工夫無く窓を開けると外から中が丸見えになるおそれがある。そうは言っても、窓を小さくして外とのつながりを無くすことは問題から逃げていると思います。当たり前のことなのですが、きちんと考えて設計している人は意外と少ない。 靖夫 特に都市型住宅の場合は、限られた条件で部屋もなるべく広くとりたいし、かといって庭をとることも諦めたくない。コートハウスを多くやっているのは部屋と庭、つまり「内」と「外」を連続して視覚的につなげて広く見せる工夫のあらわれです。庭をはさんで向こうに部屋があることで、だいぶ広がりが得られます。 淳 そうですね。広く見えるだけでなく、「外」である庭が「内」であるようなちょっと不思議な感覚です。例えばこの「樹と簀子のコートハウス」も周囲は建て売り住宅が並ぶ住宅地ですが、その中でこれだけ外とつながった生活ができるのは大きな魅力で、とても大事なことだと思います。 村田靖夫建築研究室
by junmurata
| 2007-08-26 09:30
| 庭
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